昨日より、しばらくの間、酒が飲めなくなってしまった。虚しい‥
暇な時間が出来ると、つい呑みたくなってしまうのが心情である。
仮に、今夜むりにそんな酒を飲んでみたところで、健康でもないカラダは美味しいとは思ってくれないだろう。
旨い酒をはやく呑みたいのであれば、健康体に戻すしかない。自ら努力するだけである。
現在の体重63kg。体脂肪22。中性脂肪662.
これらを十日で目標値にするつもりで足掻いてみた。

男の手料理 
健康体=美肌作りに欠かすことができないVitamin
酒、タバコの飲み過ぎや疲れによって体内を健康に戻してあげるには、ビタミン類はかかせない。


鶏肉は、特に脂質に不飽和脂肪酸が多いといわれるが、不飽和脂肪酸は「善玉」と呼ばれ、
脂肪とはいっても皮膚や心臓、循環器、脳など、人体の重要な組織の栄養成分となるものなのである。
血中の中性脂肪や悪玉コレステロールを低下させる働きがあり、ビタミンAが豊富なので、肌に潤いを与え粘膜を強化してくれる。

豚肉は、たんぱく質を豊富に含み他の肉類よりもアミノ酸バランスにすぐれているといわれる。
アミノ酸は、ヒトの体の約20パーセントを構成する生命維持に欠かせないもので、細胞やホルモンなどをつくるもとになる。
また、豚肉はビタミンB1が豊富で、同量の牛肉と比べると10倍近く含んでいるらしい。
ビタミンB1は体に乳酸がたまるのを防ぎ、骨や豚足には美肌をつくるコラーゲンが大量に含まれている。
みずみずしい美肌をつくり腹持ちもよく、美容、健康に持って来いの食材だ。
また、ビタミンA、B₂、Eも多く含まれているので貧血や老化の防止にも働きかけてくれるだろう。


そんなことで、今日は朝から豚、鳥、野菜と酒のつまみにしていた残りもので料理に取り掛かってみた。
本格的にコラーゲン ラーメンを作る。(チャーシュー)
 
4時間程、弱火で煮込んだチャーシューはトロトロである。煮込んだスープにガラ骨と野菜を放り込みグツグツと煮込むと、パイタンしてくれた。チャーシューのつけダレ(醤油)はラーメンタレにする予定。
 
数時間煮込んだあと、一度冷やし浮上してきた油分はすべて取り除く。(健康のため)
 
カロリーは避けたいので、麺は春雨にしてみた。
料理教室ではないので、細かな説明ははぶかせて貰ったが、とても満足な低カロリーなとろみのあるラーメンが出来てしまった。
半熟卵も作ってみたが、よく考えると卵は駄目なのでイヌにやることにした。(汗
  
春雨があまってしまったのでもう一品、酒のつまみにしていた明太子等であえてみた。
本来なら、オリーブオイルやバターなど使いたいのだが、何しろ中性脂肪を減らさなければいけないため我慢するしかない。
  
冷スパのメンタイコ風
少しばかり、作りすぎたようである。またやってしまった。

ああ、酒が呑みたい・・・

ryus2006-05-03

しばらく暴飲暴食の日々がつづいたせいか、体がかなり重く感じられるように思えた。
せめて休日くらいは健康に気を使わなければ…と思い、体に良いものを作ろうかとこころみる。


㊙レシピー
牛乳1リットルにレモン汁二個分のカスを茶こしで取り除く。金が無ければ酢でも構わない。(カップ二分の一)

キッスの味ともいわれるレモン汁を、60度にあたためた牛乳の中に流し込み優しくかき混ぜてやる。
それを、しばらく放置しておくと、モロモロとしたものが浮き出てくる。それから10分程度、ほったらかしておけば自然に分離していくはずである。
ほったらかしたことによって分離していくのを見ながら苦い過去まで浮き出てきてしまったのにはマイッタ。

さて、離ればなれになった沈殿した固体がカッテージチーズで、液体が乳清(ホエー)と、呼ばれているものである。
    
分離した牛乳をさらしの布に流し込みホエーを滴り落とす。
さらしの布に包んだ状態で水面から持ち上げ、水分のホエーが自然に滴り落ちるようにしておく。
あせらずそのまましばらく待つ。ホエーが完全に抜き去ったところでカッテージチーズをキレイキレイしてあげる。
  
水のなかに入れフリフリと泳がせるようにしてやることで、レモンや酢のにおいを洗い流してやるのだ。
このように過去も洗い流せれればと、また思ってしまった。
水を2〜3回替え、濁らなくなったら振り洗い終了である。
そのあと、軽ーく、ほんとに軽ーくあれをもむように絞ってやる。気持ちがいいからといって、もみすぎたりきつく絞ってはならない。面倒なことになる。舌ざわりもわるくなってしまうのだ。どうしても、もみたい時はパートナーに頼む事だ。

これで、カッテージチーズは出来上がる。あとは岩塩少々を加え味を調整してやればよい。
分離した液体のホエーはヨーグルトなどの上に溜まる清乳と似ているらしく、肌に良い成分が多く含まれ顔などに塗り塗りしたあと洗顔すれば、しっとりした肌になる。カサカサ肌などはしばらくするとつやつやのお肌になることだろう。

かぼちゃと手作りカッテージチーズのサラダ
 
手作りのカッテージチーズと蒸したかぼちゃを混ぜ合わせ、ローストしたくるみ、シェリー酒漬けのレーズン、さくら岩塩を少々を加え混ぜ合わせれば出来上がる簡単料理である。
もう一品(右は)、ルッコラを混ぜ合わせニンニクチップを振りかけてみた。
パンにのせて食べても美味しいが、やはり今朝とどいたばかりのワインは外せそうもない。
  
フランス・ゴルゴーニュ地方のRiesling(リーズリング)。リーズリングというブドウ種は酸味がとても強いのだが、
ただ酸っぱいだけでなく、華やかな果実香(ライム)のような中に樽香がほのかに主張し、複雑さを醸し出している。暑い夏の夕方にぴったりの爽やかなワインであった。

“ガラガラ”と、引き戸の開く音が聞こえた。のれんをくぐり男が顔を覗かせた。
「遅くなったな」
「いや、俺もたった今、来たところですよ」
数日前に会ったばかりというのに男の肉体は、またひとまわり痩せているように思えた。http://d.hatena.ne.jp/namgen/20060331
「ひと月ぶりですか?」
「そんなもんだろう。まあ、今日は飲もうや」
月に何度か立ち寄る割烹に音楽はない。店主の調理するリズミカルな物音と、ひと組の中年男が女とじゃれ合う会話だけが耳にはいる。どちらも関係のない音であった。


店の女将が盃に日本酒を注いでくれた。互いにそれを手にとり“グイッ”と飲み干す。
やはり酒はすきっ腹にかぎる。酒が体内に沁みこむ感覚がすきだ。

「もう一杯、飲め」男の声に、無意識のうちに俺は両手で盃を持った。
「つまらないことは、やめろ!」男の顔色が一瞬変わった。
‥と、同時に俺の左の手は払い落とされていた。
「そんな酒の飲み方など、しなくてもいい」
男に笑いがもどった。
気がつきもしなかった。両手で盃を受けるなど普段したこともない。
“不自然な行動であった”‥そんな夜である。


――時間とともに酒もすすんでいった。ようやく胃も落ちついてきた。
男は、セカンドバックから注射器を取り出すと、照れくさそうな表情を浮かべながら黙って自らの肉体に針を刺した。
「これが無くては生きられない体になってしまったよ」(過去に暴れまわった、あの肉体はどこへいったのだろうか)
俺はそんな男の姿から目をそむけることしか出来なかった。
隣に座る男女のカップルは目を仰天させながら、そそくさと帰っていった‥。
“不自然な行動であった”‥そんな夜である。


「糖尿に成ってからというものカロリー制限してるからな、痩せるのも仕方が無い‥」
男は悲しげに、そう言い放った。店の女将がそんな空気を和ませてくれた。
「あら、話には聞いたことあるけど、インスリンの注射器ってそんな形だったんですね。」
「ふっ、便利になったもんだ、昔なら大変だったろうな。ああ、女将かき揚げをたのむ」
「あいよ!」女将の元気のいい声が店内に響いていた。

俺よりも5,6歳年下の和服姿の女将は客の扱いには相当、慣れている女性である。
今は女将として生きる彼女もまた、昔から知るひとりのネオンに生きた人間であった。

春、もうすぐ四月になろうとしている。
早いものだ。去年の今頃、男が書き終えた「南無の事件帳」が、あと二ヶ月足らずで上映となる。
主人公『南無』の自伝と言ってもいいだろう。

これは昨年9月に俺の自宅で出来上がった映画の試写会をしたときの写真である。
この写真で分かるように本人の南無はこんな顔だ。
しかし、映画での南無役はテレビ画像に映る小沢さんである。違いすぎる。
個人的には↓この人が役をしてくれればと思った。


――「そろそろ、映画の時期が迫ってきましたね。楽しみでしょう」
「ああ、おまえも楽しみだろう」
「いや、俺は複雑な気分ですよ」
「まあ、そう言うな。あれは映画監督が勝手に想像を膨らませて描いたものだ。台本では、スカウトマンのダマシタ竜一と書いてあったんだ」
「それも、どうかと思いますよ。俺ということが知り合いに分からなければすむことですがね」
俺は苦笑いした。
「誰にも変なこと言ってませんよね?」
男は、マジマジと俺の目を見て口を切った。
「誰にも何も言ってない」冷たい空気が流れた。

そんな空気を読むように女将が話しかけてきた。
「あの、何かおつまみでもいかがかしら、ダマシタさん」
男は、下を向きながら肩を震わせていた。

不自然な行動であった‥そんな夜であった。


ある一つの出来事を契機にして、次々に関連して出来事が生じる事=連鎖反応という。
とくに悪い事は、相次いで起こりやすいものである。

アスベスト問題につづきリフォーム詐欺が起こり、今また“耐震強度偽装問題”で騒がれている。
ヒューザーイーホームズ木村建設総合経営研究所姉歯1級建築士などが、構造計算書を偽造し銭儲けをしたという疑惑。
震度5ほどの地震でも強度不足のビルは、いとも簡単に崩れ落ちてしまうらしい。
それでも平気な顔で仕事を進めていったバカどもである。人の命なんかより、目先の自分の金が大切だと考えた“野蛮”たちなのだろう。
このような者たちを男とは呼びたくないものだ。

暗いニュースばかりが続いた一年、「せめて年末ぐらいは明るく笑ってすごそうじゃないか」と、ブログネタに“落ち”を考えていた男がいた。
――そんな矢先のことである。
男はネタ落ちが見つからないまま、ある朝をむかえる。
いや、今思えば自らの生命をかけ落ちを作ろうとしたのかもしれない。


12月13日未明‥。
強い冬型の気圧配置となった日本列島は北陸を中心に大雪となるもよう。新潟、福井、富山の各県で除雪作業をしていた男性計5人が屋根から転落するなどの事故が相次いだほか、北陸と大阪、名古屋を結ぶ鉄道が不通になるなど交通機関にも影響が出た。
また午前10時頃、ひとりの男が自分の年齢と体力も知らず二階の物置に放置してあるスタッドレスタイヤを取ろうと、はしごをよじのぼった。
一歩、二歩とはしごを登りつめ二階の物置に積んであるタイヤに手が届いた。それを両手で抱きかかえるように持った。下を見た。思ったよりも高く感じた。
足がふらついた。タイヤの重さと自分のいるその高さへの恐怖。男は急いで降りようとあせった。バランスが崩れた。とっさに抱きかかえていたタイヤを投げ捨て両手ではしごを握り締めた。
しかし、バランスが崩れたカラダは、ぐらぐらと左右にふらついていた。はしごの上部が浮いた。斜めに立て掛けてあったはしごが直角にまでなってしまった。
前の方に倒れてくれれば元に戻る。男はあきらめなかった。だが、はしごは後ろに倒れた。その後、気がつくと地べたに張り付いていた。
コンクリートの床はつめたかったらしい。

地震』により“鉄骨”が、へし折れビルが崩れ落ちる事故とは違い、
『自身』により“肋骨”を、へし折ってしまった悲しい出来事である。


男から電話があり急いで駆けつけた。聞きたいことは山ほどあった。
しかし、病院帰りの男の顔を見ると俺は何も言い出せなかった。
この寒空に、だ〜れも救助には、こんかったそうだ。

痛かったでしょう。
辛かったでしょう。
寒かったでしょう。
おつかれさま。

平成十七年 十二月十二日
偶然なのか宿命であったのか。何にせよ『死とは』はかないものである。
少々のことでは動じなくなっていたはずの俺が、テレビのニュースに映る画像をみてこわばった。
「生まれ変わり」の友が、またもや悲劇な死をむかえていた。まだ歳は三十八である‥。

平成十七年 十二月十一日
午前五時三十五分ごろ、国道41号で飲食店員(22)の乗用車と、対向車線を走っていた(38)の乗用車が正面衝突した。(38)男性と、助手席に乗っていた同(44)はそれぞれ県立中央病院に運ばれたが、(38)は胸を強く打ち約一時間半後に、(44)は全身を強く打ち約三時間後に死亡した。(22)は中央病院に運ばれたが、重傷とのこと。
現場は片側二車線の見通しのよい直線。中央署の調べでは、正面衝突したとみられる。


人の生死を見つめ「夢も希望も無い」こんな世界は馬鹿げているとだけ言い残し男は離れていった。
あれから14年、きっと彼の中で何か新しいものが生まれつつあったはずだ。
似合わずとも家庭を持ち、子供を二人もうけていた。
代行運転の経営をはじめ、数ヶ月前に会社を大きくしようと従業員と車の数を増やしたという。
“夢も希望も無い”ところから、やっとの思いで夢を抱きだした、そんな矢先のことであった。

上の写真は、その時のものであり、手前が彼が乗っていた車らしい。